介護業界の離職率はとても高く、すでに多くの人が介護業界から離れてしまっている。
主に二つの理由が関係しており、一つ目の理由は過酷労働が影響していると思われる。
介護を求めている人に対し、食事や入浴だけではなく、排せつや寝返りなども行わなくてはいけない。
人の体は一定以上の重さがある為、どうしても力や体力が必要になってくる。
テコの原理などを利用すれば、多少力や体力が劣っている人材でも介護を行えるが尋常ではない疲労が発生する。
特に近年は介護を求めている人が増えてきており、介護人材に対する負担が大きくなっているのだ。
仕事のきつさに耐えられなくなり、離職を決意してしまう人が多いのが特徴である。
二つ目の理由は賃金の低さが影響していると思われる。
これだけ過酷な労働環境にも関わらず、貰える給料は全然高くない。
初任給は十数万円程度で、生活する為には厳しい人も少なくないのだ。
他の職業を選択すれば、初任給でも多くのお金を得られる為、どうしてもこの業界から離れてしまうのである。
今後はもっと多くの人が介護を求めていく時代になっていく。
そこで離職率を改善する為、介護を行える人材を積極的に育成している。
介護に関する専門学校や大学も一生懸命育成に力を入れていて、現場研修など経験値とスキルを習得できるように工夫しているのだ。
また国が低賃金の改善を積極的に行っており、昔よりも多くのお金を獲得できるようになりつつある。
まだまだ深刻な状況ではあるが少しずつ過酷労働と低賃金の問題が解消されてきているのが現状だ。